YouTubeの投げ銭よりもPatreonの話をしましょう。

patreon

YouTubeで投げ銭システムが導入されましたね。(参照元
このサービスに対して賛否両論色々あるかと思いますが、そんなことよりPatreonの話をしましょう。

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Patreonとは

Patreonとは、2013年5月にサンフランシスコで開始された、クリエイター向けのクラウドファンディングサービスです。(公式サイトはこちらから
当たるか外れるか作品を公開するまで分からないYoutubeの投げ銭システムよりも、こちらのサービスの方が断然アツいです。

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従来のクラウドファンディングとの違い

この動画をみていただくのが一番早いと思います。
何となくですが、概要が掴めるのではないでしょうか。

補足的に、いくつかの特徴挙げていきます。

継続するサービス

通常のクラウドファンディングでは、プロジェクト毎の出資を募ります。
“大掛かりなことをしたいけど、先立つものがない”という人が出資者を募るためのサービスです。
それに対して、Patreonは継続的な援助を募るサービスです。
具体的には、作品を発表する毎に○○円、月々の活動費に○○円というように作品や、月ごとに支援をする形をとっています。
そのため、一つの作品について感動して寄付をするというよりは、そのクリエイターの活動を応援するという側面が強いです。
クリエイターにとって”作品を発表する→支援者が増える→支援金が増える”のサイクルはとても魅力的ですね。

小額からの支援

また、継続的な支援を募っているため、援助額が低いのも特徴です。
調べてみた感じ、ジャンルの差はあれども、$1.00からスタートして、$3.00、$5.00、$10.00と少ない金額からの支援額を募っているクリエイターが多い印象を受けました。
作品ごと・月ごとで支援を募るので、大金を支援するのはキツいですが、これくらい小額であれば、少し気になったクリエイターに大しても気軽に支援が出来そうな気がします。

出資に対してのお礼は

出資に対するお礼の方法は、他のクラウドファンディングと同様で、支援額に応じて設定されています。
もちろん、そのお礼の仕方はクリエイターによって様々なのですが、ネットを媒体にしたクリエイターらしいお礼が多いです。

  • アーティストのアクティビティーログをみられる
  • 制作した作品を先行配信する
  • オフショットやボーナスショット(音楽だとライブ映像等)が見られる
  • アーティストによる限定配信が見られる
  • 作品にクレジットが載る

上に挙げたのは一例ですが、その他にも様々な種類のお礼の仕方がありました。
作品以外にも、クリエイターの情報をお礼として出すあたり、やはりクリエイター本人へのファンがつきやすいみたいです。
小額で多くの支援を募る”薄利多売”方式のため、日本のクラウドファンディングでみかける”現物でなにかを送る”というお礼の方式は難しそうですね。

感想

気になって調べたことをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
その手軽さから”趣味を頑張る孫にお小遣いをあげるおばあちゃんの図”が思い浮かばれるようなサービスです。
また、お礼に関しても電子書籍やMP3などをはじめ、作品をデータとして販売すること・購入することに抵抗のない国外らしいサービスであると言えるかもしれません。

作品に対する現物主義的なこだわりの強い日本では大きく流行ることはなさそう…というのが率直な感想です。

しかし、このサービスの素晴らしいところは手軽さ
こんなことを言うのは良くないのかもしれませんが、クリエイターがトップとボトムの差が激しい印象が強いです。
息をのむほど素晴らしい作品もあれば、思わず微笑んでしまうような頑張りが伝わる作品もあります。
しかし、たとえ制作物の質が低くても、小額ながらも支援が集まっている場合も多々ありました。努力や伸びしろに対する支援ということなのでしょうか。

他のサービスで沢山の投げ銭がもらえるような良い作品を作るまで発表しないというスタンスではなく、いま作ったものを発表して今後に期待してもらうというハートフルな支援も良いのではないでしょうか。

また、始まって間もない国外のサービスであるため、日本人の参加者がとても少ないです。
エキゾチック・ジャパン的な日本独特の作品で支援を募れば、もしかしたら、多くの支援者が集まったりするのかなと思いました。

残念なことに、私は発表して支援を募るような作品をつくることが出来ないので(ブログでも参加可能なようですが、日本語しか使わないブログではさすがに…)、そのジャンルに明るい人が試してみてくださると嬉しいです。
そして結果や感想を教えてください。よろしくお願いします。

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