「カズアキ×深見真百合姫表紙画集 GIRLS UPRISING」の装丁に萌える百合豚

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歴史ある少女漫画雑誌として有名な「花とゆめコミックス」がデザインを一新したりと、ここのところ装丁に凝ってきている漫画業界。
百合姫コミックスも例に漏れず、2011年1月号に表紙がリニューアルされました。
リニューアルされたものがこちら。

コミック百合姫 2011年 01月号 [雑誌]

リニューアル前の表紙を知っている人は、新しい表紙のスタイリッシュさに度肝を抜かれたのではないでしょうか。(以前の表紙も趣きがあって、私は好きなのですが…)
表紙のイラストも”カズアキ”さんを始め、”ゆるゆり”で有名な”なもり”さんや、”空色スクエア。”の”浜弓場 双”さんなど、今をときめくイラストレーターさん達が担当するようになりました。
そんな感じで、今回は先日発売された「カズアキ×深見真百合姫表紙画集 GIRLS UPRISING」の装丁について、百合豚を代表して書いてみようと思います。

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表紙について

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ロゴタイプにピンク色の顔料箔が使われています。文字のウェイトは軽いですが、色付きの箔を使うことでインパクトを出しています。
そして、イラストの後ろにある銃器にはホロ箔が。

さらに目立つのが帯。ピンクのトレーシングペーパーに、裁ち落としで配置された文字。
この帯があるとないとでは、表紙をみた印象がガラリと変わるのではないでしょうか。
この帯は捨てられないです。永久保存版。

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表1・表2以外

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挿絵として使われているカズアキさんのイラストが綺麗なのはもちろんなのですが、注目したのは文章のみのページ。
文章のみのページも、インパクトの強いものに仕上げられています。(上の写真は目次ですが、タイトルページや本文も同様です。)
各章ごとに差し色やデザインのモチーフが違うのですが、特色を巧みに利用したビビッドな色づかいと、特徴的な形を用いたデザインで、ページを開いた瞬間に目を奪われます。
一般的な小説やライトノベルのサイズや紙質では、文章ページでここまで遊ぶことはできないはず。
まるで、お洒落な雑誌を読んでいるような感覚になります。
ページに対して文字量が少ない箇所がいくつかありましたが、その空き部分を上手なホワイトスペース使いで、デザインとして昇華しています。

ちなみに、文章は”疾走する思春期のパラベラム”で有名な”深見真”さんです。同作のなかにも百合描写がたくさんあるので、この本を読んで興味を持った方はぜひ。

薄く濃く

書店で見かけた際に、このページ数でこの値段は少しお高いかなと思っていたのですが、装丁や印刷にこだわっていたり、文章量も想像以上に多く、読み応えがあることから、納得のお値段でした。

これまでに発売された百合姫シリーズのなかで一番テンションの上がった装丁は”森田季節”さんの”ノートより安い恋”でしたが、装丁へのこだわりとしてはこちらも負けず、素晴らしい出来だと思います。

今月の半ばには、”なもり”さんの描いた百合姫の表紙を集めた画集も発売されるようです。そちらも装丁に凝っていたりするのでしょうか。
今から楽しみです。

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