本に囲まれてお酒が飲める『森の図書室』に行ってきました。

morinotosyoshitsu

本日、2014年7月1日に正式オープンした”森の図書室”。
以前からキュレーションサイトや、SNSなどで話題になっていた同店。
たくさんの本に囲まれながら、お酒と読書を楽しめるというお店ということことで、はやる気持ちを抑えきれず友人と二人で早速行ってきました。
そんななかで、自分がお店に入って感じたことを何となくまとめてみましたので、興味のある方はご一読いただければと思います。

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お店について

お店自体は、道玄坂をだいぶあがった辺りの古い雑居ビルの三階。
失礼な話ですが”本当にここで合ってるの!?”と思ってしまうような建物でした。

エレベーターで三階に上がり、いざお店の扉を開けると真新しい木の匂い。
そして、店内に所狭しと並べられた本の数々。
そして正式なオープン初日ということもあってかたくさんの人々。
年齢層は、20代半ばから30代前半くらいが多かったでしょうか。

お店がたいへん賑わっていることもあり、
静かにグラスを傾けながら読書をしたいという人には向かないと思いますが、
複数人ときて、わいわい話しながら本を楽しむにはとても良い場所だというのが第一印象です。

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図書室らしいところ

本のバリエーションがとても図書室っぽいです。
端的に言うのであれば”有名どころを揃えました!!”という印象。
もちろん、なかには見かけたこともない珍しい本もありましたが、目につくものの多くが”少なくともタイトルは聞いたことがある本”。非常に図書室っぽいですね。
このお店にくるお客さんは、読書好きの方や、世間一般で言われている”意識高い系やサブカル系”(悪口ではないです)が多いのかなと思っていたため、この本の選出には少し驚きました。
コアな読書好きにとっては物足りなく、ときどき本を読みます程度の層には見たこともないような本があるのかと思っていましたが、普段は本を読まない人にも親しみやすい本のチョイス。
もともと読書好きの方にとっても、有名作だけど未読なものや、昔読んだ懐かしい本と出会うにはとても良い場所です。

図書室らしくないところ

前提として、本を読むためだけのお店ではなさそうです。
テーブルや椅子の位置と本棚が隣接している箇所がたくさんあるため、置かれている本をみるためにも一苦労。席に座ってお酒を呑んでいる他のお客さんに一言断らなければいけないレベルでした。
また、テーブルに隣接した壁の足下にも本棚があるのですが、そちらの本を確認できる猛者はなかなかいないと思います。座っている女性の足下にかがんで本を物色する勇気が欲しいです。

もう一つ特徴的だったのは、本の並びがバラバラだということ。
著者名順でもジャンル別でもない、とにかくバラバラ。
非常に分かりづらい。これは図書室ではありえないですよね。
自分が興味のある本を見つけるためにはすべての本棚を探しまわらなければいけないのですが、その過程で興味を惹かれる本が何冊か見つかるのはこのお店ならではではないでしょうか。

本が好きな人とコミュニケーションをとるお店

上で書いた”図書室らしからぬ配置”にはちゃんと理由があり、”人と人との会話を大事にしている”とのこと。
興味のある本が、他のお客さんのテーブルに隣接した本棚にあったら、それをきっかけに他のお客さんに話かければよい”という感じらしいです。

会話が弾んでしまったら読みたかった本はどうなるんだろう…とは思いましたが、そういうコンセプトであればこのレイアウトやら本の配置にもうなずけます。

また、室長(店長)の森さんがお客さん一人一人に挨拶をして回っていたり、店員さんが総じて親切で丁寧だというのがとても印象的で、”コミュニケーションに重きを置いているんだなぁ”という感じがひしひしと伝わってきました。
お店の内装や雰囲気と相まって、とても暖かくフレンドリーな雰囲気です。
あと、レジで配られていた消しゴムと、栞を模した名刺がとても可愛かったです。(冒頭の写真)

今回、自分が抱いた感想は、オープン初日でお客さんが大勢いらしたというのが多いに影響していると思います。
また、しばらくして客足が落ち着いたら、もう一度訪れてみようと思います。

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